大鵬

第48第横綱大鵬幸喜。「巨人、大鵬、卵焼き」という言葉で有名ですが、昭和の高度成長期を迎える中で、大衆に最も愛されたものの象徴となるくらいの国民的人気を博したのがこの大鵬なのです。優勝回数32回は白鵬に抜かれるまでの最多優勝記録。入幕から引退の12年間、毎年必ず1回以上の優勝を果たし、これも白鵬が14年連続と更新するまでトップの記録でした。連勝記録は45と歴代4位ですが、「世紀の大誤審」と言われた戸田との一番がなければ一体どれほどの連勝記録を残したことでしょう。

柏鵬時代

同時に横綱に昇進したライバル柏戸とともに、この時代は柏鵬時代と呼ばれました。しかし横綱に昇進後の対戦成績は柏戸を圧倒。18勝9敗と名横綱と言われた柏戸でさえ太刀打ちできない強さを誇ったのです。